Media Art Chronology(メディア・アート・クロノロジー) は、2006 年にNTT Inter Communication Center(ICC) の委託を受けて制作したメディア・アート年表のインタラクティブ・インスタレーションです。文化施設が保有する貴重なデータがグラフィカルに系統づけられ
てアーカイブ化され、顧客はそれらを能動的に操作しながら鑑賞します。
顧客がスクリーンに投影された年表に向かって、指揮者のように空気中で< 指差し> をすると、センサが判別し、年代が流れて、好きな年数で止めることができます。そしてその年代の出来事をさらに< 指差し>
するとICC が過去に関わってきたメディア・アートの主要作品の年表を閲覧することができます。また、メディア・アートにまつわる情報だけでなく、その背景にある科学技術の変遷や政治経済の動向に理解を含めることができます。すべての情報は、年月やカテゴリによって分かりやすく空間的に管理されています。さらに、情報を視覚化する際に、情報そのものがもつ構造性/ 階層性に注目して、ダイナミックで心地よいインタラクションを実現しています。鑑賞者はあたかも時間旅行の指揮者になったような感覚で年表を体験することができます。
技術的には、赤外線をもちいてユーザの指差し動作を検出するデバイスとFlash コンテンツ、Windows XP が動作するPC で構成されています。年表のテキストデータ本体はXML をもちいた構造的な文書で管理されているため、定期的な表示項目の変更やメンテナンスの簡易性に優
れています。センシングの技術としてフランスの国立研究所で開発されたUbiqWindow を利用し、コンテンツマネジメントおよびビジュアライゼーション、インターフェイスデザインを担当しています。
*Media Art Chronology はNTT ICC によって制作されました。